Copioli, Rosita (コピオーリ)

2008年9月 6日 (土)

コピオーリ:《Come il postino piu' fedele》

   もっとも忠実な郵便配達人のように

あなたは知らせをくれる。
私はそれを受け取る。最も忠実な郵便配達人のように
正しい住所に配達する。
ここは、住所は私のだ、
でも、メッセージは間違っている。

限界は限界ではない
突然、精神がそれを越える
精神は登り、つねにもっと
あなたへと向かう、あなたは限界ではない
あなたは本質で、到達できない。

(訳者妄言)
Rosita Copioli の詩集《Il postino fedele》から。

第一連と第二連に、大きな飛躍があり、内容を連関させるのに苦労するが、同時にその飛躍が独特の魅力を形成している。

原文は、

      Come il postino piu' fedele

Tu mi da'i delle notizie.
Io le ricevo. Come il postino piu' fedele
le recapito all'indirizzo giusto.
Qui l'indirizzo e' mio.
ma il messaggio e' sbagliato.

Il limite non e' limite
lo varca di colpo la mente
la mente sale, va sempre piu'
verso te, che limite non sei,
che sei essenza, e irraggiungibile.

第一連は、情報の配達。第二連は、手の届かないものが対象となっている。

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2008年9月 5日 (金)

コピオーリ:《Assenza e presenza》

不在と存在は
両義的な
生きた力。
あなたと私が
それを決めると思う?
私たち次第なのは
たしか。
でも、私たちには
自律性は失われた。
不在は、存在を確信している
あなたが思うほど嘆きはしない。
存在は金、純粋な歓び
至高の水以上で、
黄金を注ぎ、その妹、
不在の上の滴となる。
不在からは、豊かさと
涙がしたたる。
私の不在、私の存在、
あなたの鏡、
あなたのコピー、あなたの模像、
いいえ、イメージのイメージ。

        
(訳者妄言)
コピオーリの詩集《忠実な郵便配達人》から。待つことは、不在と存在の間で心を揺らせながら、時を過ごすことである。

不在と存在の議論は哲学的な様相を帯びている。

原文は、

Assenza e presenza
sono forze vive
ambigue.
Credi che siamo tu e io
a determinarle?
Che dipendano noi
e' certo.
Ma da noi hanno perso
autonomia.
Assenza e' sicura della presenza
non si loamenta come credi.
Presenza e' oro gioia pura
piu' dell'acqua suprema,
e riversa oro e stille
sulla sorella, l'assenza,
che geme di ricchezza
e lacrime.
Assenza mia, mia presenza,
specchio di te,
tua copia, tuo simulacro,
no: immagine delle immagini.

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2008年9月 4日 (木)

コピオーリ:《Purche' ti attenda》

     君を待つなら

今君を待っている
どれくらい、何度数えたか
わからない。
いつも君を待っていたい
無限に待って
君を待つなら
苦い味
甘美さを味わえる
この恐怖は
たとえようもない
トラウマ
極端な考え
悪魔祓い、幸せだった者の
絶望の儀式。

        
(訳者妄言)
Rosita Copioli の詩集 Il positino fedele のなかのセクション Il postino fedele のII の3つめの詩。

待つことめぐる様々な感覚が、駆けめぐる。

原文は

Ora che ti attendo
non saprei contare quante
quante volte
e spero di attenderti
sempre, e con attese infinite,
purche' ti attenda,
io so il sapore di amaro
la dolcezza
incomparabile
di questo terrore
il trauma,
il pensiero estremo
l'esorcismo il rito
della disperazione
di chi era felice.

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2008年9月 3日 (水)

コピオーリ:《Terribili un tempo》

ひどいのは
待つ時間だった。
裏切られた期待は
語らぬほうがまし。
なぜまだ待つことに
したのか本当にわからない。

   
(訳者妄言)
コピオーリの詩集《Il postino fedele》はいくつかのセクションに別れている。この詩はそのなかの Il postino fedele というセクションのII の冒頭の詩。

待つことはせつない。attese に待つことと、期待という意味がかけてある。

原文は、

Terribili un tempo
erano le attese.
Meglio non parlare
delle attese tradite.
Non so proprio come accettai
di attendere ancora.

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2008年9月 2日 (火)

コピオーリ:《Cio' che di te non vedo》

あなたの見えないところが、
限りなく、
欠けたものを欲しくさせ、
あなたの虚空の中に、
希望もなく
私をぎょっとさせる!
それでも、私が死んだとしても、
そうさせるのはあなただ。私の
心は存在しない、とうに
あなたの手の
虚空のなかで果てた。

        
(訳者妄言)
コピオーリの詩集《忠実な郵便配達人》の詩。あなたの見えないところが、見たい、知りたくもあり、それが空で怖くもある。

原文は、

Cio' che di te non vedo,
senza fine,
mi fa desiderare cio' che manca
spaventa me
nel vuoto di te,
senza speranza!
Eppure sei tu che mi fai, anche se
io sono morta. Non esiste
il mio cuore, da tempo
e' finito ne vuoto
delle tue mani.

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2008年9月 1日 (月)

コピオーリ:《焚刑は少数者のみ》

まるで積み重なった松ヤニのせいであるかのように
絵は、まず照らし出された
光景が消え、もう見えない
あなたは狼狽し、光、眺めを
すべて失い、もう何も
知ることができない。ただ暗い夜で
松ヤニのシャツがあなたの火刑の薪で燃えるのを待つのみ。

すべては松ヤニで汚れている。
が焚刑は少数者のみだ。
美に関しては、あなたは死ぬのではなく
生きるのだ、愛に、嫉妬に、羨望に燃え、
私はあの回廊の思い出に震える
怖れ、期待したことのため
私は、分裂し、苦く、盲目で
燃えて、凍てついた魂を怖れる、それは、あまりにしゃべり、または無言で
一方、とても苦く、甘美でなく、満足している。

  
(訳者妄言)
コピオーリの詩集 Il postino fedele (2008) のなかの詩。焼きつくされる苦しみ(歓び?)は少数者のものという詩。

原文は、

Come per sovrapposta pece
il quadro la visione dapprima
illuminata scompare, non vedi piu'
ti sgomenti tutto hai perduto
la luce la vista conoscere non puoi
piu' niente. Solo nella  notte nera in attesa
che la camicia di pece arda sul tuo rogo.
         
Tutti siamo macchiati d'una pece.
Ma di pochi soltanto sara' il rogo.
Della bellezza tu non fai la tua morte
ma la vita, arso d'amore, gelosia, invidia
tremo nel ricordo di quel chiostro,
per quel che si teme e che si spera
temo l'anima divisa, amara, cieca,
arsa e agghiacciata, che troppo parla o e' silente,
mentre di molto amoro e poco dolce e' paga.

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2008年8月31日 (日)

コピオーリ:《Andiamo senza capire》

           理解せずに行こう

理解せずに行こう
人生を開きすぎてしまおう。
測りがたいほどに
生き生きすることは、あらかじめ与えられてはいない。
あらゆる光は燃やし、殺す。
でも月と太陽、
愛するものと愛されるものは、
あなたを永遠に
閉じ、開く
あなたはあらゆる光を
曇らせる光。

         
(訳者妄言)
Rosita Copioli の詩集 Il postino fedele (忠実な郵便配達人)(2008)の冒頭の詩。この詩集は Mondadori 社の Lo Specchio という詩のシリーズの1冊として刊行された(14ユーロ)。

コピオーリはリッチョーネ(リミニ県、アドリア海側のリゾート地)の出身。W.B.イェイツ、ゲーテ、フローベールの翻訳をものし、レオパルディに関する著作がある。

光が主人公の詩。原文は、

Andiamo senza capire
apriamo troppo la vita.
Smisuratamente
essere vivi non e' dato.
Tutta la luce brucia e uccide.
Ma luna e sole,
amante e amato,
chiudono aprono
te in eterno
luce che ottenebra
ogni luce.

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