Burroni, Francesco (ブッローニ)

2008年8月20日 (水)

フランチェスコ・ブッローニ:《Happy Palio...》

  ハッピー・パリオ...

専門家の予想
(...Canale3のハッピー・パリオから)
トッレは、すでに勝ったジャを手にいれた
でもセルヴァ...あるいはパンテーラは...
夕べの逃げっぷりを見たか?
俺の見方は...ブルーコもいいぞ...
そしてドラーゴも...今のところ、スパートしていないが...
タルトゥーカはブルスケッリと...何を期待しろと言うんだ...
だがオーカは独自の走りをみせるだろう
ニッキオ?...一位...二位...三位...五位...
アクィラとモントーネは蚊帳の外...
でも最初のサンマルティーノでは
もうもうたる砂塵が舞い上がるかもしれない...
あるいは誰かがあまりに内側を回るかも...
要するにだれがゴールの旗に最初に着くか
誰も言われてないし、言えないのだ!

(訳者妄言)
シエナの8月のパリオが終わったところなので、パリオにまつわるソネットを1つとりあげよう。このソネットは、8月16日、パリオ当日の Corriere di siena 紙に掲載されたもの。

原文は、

    Happy Palio...

Le previsioni degli esperti
(...dell' Happy Palio su Canale 3)
La Torre cia' quel Gia' che ha digia' vinto...
pero' anche la Selva...o la Pantera...
ha' visto com'e' scappata ieri sera?
ma ti diro'...anche 'l Bru'o m'ha convinto...
poi c'e 'l Drago...anche se pe'ora 'un ha spinto...
la Tartuca col Bruschelli...chevvo'i ci spera...
ma anche l'Oca fara' la su' carriera...
l'Nicchio?...primo...secondo...terzo...quinto...
rimane fo'ri l'Aquila e 'l Montone...
pero' puo' dassi che al primo San Martino
ci possa esse' un bel polverone...
o che qualquno giri troppo stretto...
'nsomma chiunque sia primo al bandierino
'un si puo' di' che noi 'un s'era detto!

      
      
(訳者妄言)
作者は Francesco Burroni. 彼は 'laboratorio del sonetto in vernacolo senese' を主催している (www.sonetto.org で見ることができる)。シエナの土地言葉でソネットを作ろうというわけである。そのため、この詩は、形としては典型的なソネットであるが、内容に関してはパリオを理解し、シエナ方言を知らないと判りにくいと思う。

トッレ、セルヴァ、パンテーラ、ブルーコ、ドラーゴ、タルトゥーカ、オーカ、ニッキオ、アクィラ、モントーネは、今回のパリオに出場するコントラーダ(地区)の名前である。パリオは、シエナの地区対抗の競馬の祝祭なのである。

本文一行目、La Torre cia' quel Gia' che ha digia' vinto...
これは、cia', Gia', digia' の音の連なりが楽しいのである。cia は ci ha, c'ha である。Gia' は馬の名前Gia de Menhir の省略形。
4行目のBru'o は Bruco であるが、シエナの発音では、ブルーコというよりブルーホに近い。それをさらにつづめて、c が落ちた形である。
6行目の 'l は il . pe'ora は per ora.  'un は non.
7行目の chevvo'i は che cosa vuoi, che vuoi.
10行目の fo'ri は fuori.
11行目の puo' dassi は puo' darsi
12行目の esse' は essere
13行目の 'nsomma は insomma 
14行目の 'un はnon , di' は dire

9行目のサンマルティーノは、カンポ広場がコースとなるパリオでは、カーブの難所が二つあり、最初のカーブの名前。もう1つの難所のカーブはカザート。

内容的には、いろいろ専門家は予想をたてるが、まだ判らないという詩。韻はabba, abba, cdc ede となっている。

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