Gozzano: L'amica di Nonna Speranza (1)
スペランツァおばあちゃんの友達
「...スペランツァへ、カルロッタ...」
1850年6月28日
(アルバムから:ある一枚の写真の献辞)
I
剥製にされたロレートおよびアルフィエーリとナポレオンの胸像、
額に入った花(最悪の趣味のお上品なものたち)、
少し陰気な暖炉、砂糖菓子のなくなった箱
大理石の果物が、ガラスの鐘の中に入っている
珍しい玩具、貝殻でできた宝石箱、
「幸いあれ」、「思い出」の文字の入った品、ココヤシの実、
モザイクで描いたヴェネツィア、さえない水彩画、
版画、長持ち、古風なアネモネが描かれたアルバム、
マッシモ・ダゼリオの油絵、細密画(ミニアチュール)
ダゲレオタイプ写真:当惑し、夢見るような人物、
サロンの真ん中に垂れ下がる古びた大きなシャンデリアは
最悪の趣味のお上品なものたちを千倍にする、
鳩時計のククー、つづれ織りや臙脂色のダマスク織りで
張った椅子...僕は生まれ変わる、1850年に生まれ変わる!
(訳者妄言)
グイド・ゴッツァーノ(1883年12月19日トリノー1916年8月9日トリノ)の詩「スペランツァおばあちゃんの友達」の第一セクション。
ゴッツァーノは、コラッツィーニと同じく黄昏派(crepuscolari)と呼ばれるが、コラッツィーニがローマで活動していたのに対し、ゴッツァーノはトリノを中心としていた。つまり、黄昏派と総称はされるが、一つのまとまった組織的運動ではなかったのである。
この詩では、詩人は、自分の祖母のアルバムを見て、その中の世界が自分に近しいものであることを、否定的な価値、古くさい、時代遅れという認識とともに提示している。醒めた頭とノスタルジックなハートを持って書いているのである。
タイトルは L'amica di nonna Speranza であるが、speranza はここでは固有名詞だが、一般名詞としての意味は希望。日本でなら「のぞみ」という名に相当するだろう。ゴッツァーノは別の詩でも Signorina Felicita (ミス幸福という感じ)と登場人物に寓意的な名前を与えることがある。そこには皮肉がこめられていることもある。
1行目、ロレートという名は、よくオウムに付けられる名前であるという。
9行目、マッシモ・ダゼリオは、リソルジメント期の有名な政治家であるが、絵も描いた。歴史画を描いている。
原文は、
Loreto impagliato ed il busto d'Alfieri, di Napoleone,
i fiori in cornice (le buone cose di pessimo gusto),
il caminetto un po' tetro, le scatole senza confetti,
i frutti di marmo protetti dalle campane di vetro,
un qualche raro balocco, gli scrigni fatti di valve,
gli oggetti col monito salve, ricordo, le noci di cocco,
Venezia ritratta a mosaici, gli acuerelli un po' scialbi,
le stampe, i cofani, gli albi dipinti d'aneemoni arcaici,
le tele di Massimo d'Azeglio, le miniature,
i dagherottipi: figure sognanti in perplessita',
il gran lampadario vetusto che pende a mezzo il salone
e immilla nel quarzo lee buone cose di pessimo gusto,
il cucu dell'ore che canta, le sedie parate a damasco
che'rmisi... rinasco, rinasco del mille ottocento cinquanta!
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