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2008年12月30日 (火)

Corazzini; Sonata in bianco minore (2)

          白い短調のソナタ

         II

ーシスター、手をあわせ、また明日
戻ってくるよう祈ってください!
ー戻ってきますとも、たとえわずかの時間でも、
毎日、戻ってきますわ!
ーなぜ戻って来ないことがありましょう?
私たちは死に瀕しているのですもの。
ーシスター、聖体拝受をいたしましょう、
星が出る前に。
ー私たちには、イエスとマリアだけで
ほかには何もありませんわ。
ースープ皿のわずかなお水と
独房のわずかな日差しね。
ー私、自分の髪に
花飾りをつくりましょう。
ー私、シスター、
鳥のために粟を作りますわ。

(訳者妄言)
Sergio Corazzini の詩の第二連。修道女の会話である。7行目の「聖体拝受をいたしましょう」は、原文は、Comunichiamocene で、太陽から聖体拝領しましょうということ。擬人化されている太陽と交流する、交わることであり、さらには、宗教的意味合いを帯びて、太陽から聖体を授かるということになる。陽光が命のみなもとという感覚から来ているのであろう。

おしまいの二つの会話は、太陽の光によって、花がさけばそれで花輪、花飾りが作れるし、鳥のえさとなる粟やキビを栽培できるということである。

原文は、

-Sorelle, pregatelo a mani
giunte che' torni domani!
-Che torni, per poco, che torni,
pero', tutti i giorni!
-Perhce' non dovrebbe venire?
Noi stiamo per morire.
-Comunichiamocene, sorelle,
prima che vengano le stelle.
-Noi non abbiamo che Gesu',
Maria e niente piu'.
-Un po' d'acqua nella scodella
e un po' di sole nella cella.
-Io mi faro' una ghirlandetta
per i miei poveri capelli.
-Io, sorella benedetta,
avro' il miglio per gli uccelli.

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コメント

胸溢れました。シスターと呼びかけるとは、すでに死を意識している、あるいは無意識的にせよ、すでに死の領域にいる若い人の詩心にうたれます。早逝とは、言葉が生きること、と解しました。ありがとうございました、感動と開眼のひと年でした。来年もよろしくお願いいたします。
それから旅もたのしく拝見しております。羨ましい。

投稿: accatto_ma | 2008年12月30日 (火) 18時36分

accatto_ma さん

修道女同士の会話に託す詩人の心、おっしゃるように、この世を越えた世界への視線が感じられますね。

こちらこそ、来年もよろしくお付き合いください。

投稿: panterino | 2008年12月31日 (水) 20時57分

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