Corazzini: Per un organo di Barberia (2)
手回しオルガンのために
II
ほら、だれも聞いてない。
君の単調な悲しみを脱ぎ捨てて
それが眠る
地方の小さな
家のまえで。
あの君の祝杯を
瀕死の人の群れをすすり泣け
もう一度、
君の涙へ戻れ
あわれな不満な
子供のとまらぬ涙へ、
誰も君を聞いていない。
(訳者妄言)
セルジョ・コラッツィーニの詩の第二連。第二連は、語り手が直接、手回しオルガンに呼びかけている。しかし、ここでも、誰にも聞いてもらえぬオルガネットは、詩人およびその作品の謂に他ならない。
6-7行目は、いくつかの註釈によれば、ヴェルディのオペラ《椿姫》の乾杯の歌への言及。陽気なはずの乾杯の歌も、手回しオルガンにかかると、すすり泣くように聞こえるということか。そう聞こえるのは、詩人の心理状態が反映しているのも一因だろう。
コラッツィーニは、詩集のタイトルも Piccolo libro inutile (無益な小さな本)としているが、詩人という存在の無意味さや、詩の存在意義のなさにこだわって詩を書いている。
原文は、
Vedi: nessuno ascolta.
Sfogli la tua tristezza
monotona davanti
alla piccola casa
provinciale che dorme;
singhiozzi quel tuo brindisi
folle di agonizzanti
una seconda volta,
ritorni su' tuoi pianti
ostinati di povero
fanciullo incontentato,
e nessuno ti ascolta.
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