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2008年12月18日 (木)

Corazzini: Desolazione del povero poeta sentimentale (1)

    あわれな感傷的詩人の悲嘆

       I
なぜ僕のことを詩人と呼ぶの?
ぼくは詩人なんかじゃない。
僕は泣いている幼な子にすぎない。
ほら、僕は「沈黙」に捧げるものは涙しかないんだ。
なぜ僕のことを詩人と呼ぶの?

(訳者妄言)
セルジョ・コラッツィーニ(1886−1907)の代表的詩の第一連。
詩人というものの存在についての疑問を投げかける詩である。詩人という存在が、ロマン派的な天才でインスピレーションを得て書く人であるとか、あるいはシェリーのように立法者として現世を超越的に支配する存在であることが信じられなくなった時代を敏感に反映した詩と言えよう。
しかし逆説的なことに、詩人であることを否定しつつ一連5行のなかに3度も「詩人」(poeta)という言葉を繰り返しており、なみなみならぬこだわりが感じられる。つまり、詩人とは何かということに関して、世間が考えている詩人像とは異なるのだ、という宣言にもなっているわけである。

原文は、

Perche' tu mi dici: poeta?
Io non sono un poeta.
Io non sono che un piccolo fanciullo che piange.
Vedi: non ho che le lagrime da offrire al Silenzio.
Perche' tu mi dici: poeta?

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コメント

 panterino様、

 初めて読む詩、初めて知る名前Corazzini。若々しくて鮮烈です。若々しい強靭な感性。興味深い詩人です。

投稿: giacomal | 2008年12月19日 (金) 17時38分

giacomal さん

たしかに、早逝した詩人特有の若々しさ、せつなさが滲みでていますね。
コラッツィーニは、グイド・ゴッツァーノ、マリーノ・モレッティらとならび黄昏派(crepuscolari)と称される詩人の一人です。

ただし、彼らは必ずしも一緒に文学運動をたちあげたわけではありません。それぞれ活動拠点もゴッツァーノはトリノ、モレッティはフィレンツェおよびチェゼナティコとばらばらです。

投稿: panterino | 2008年12月20日 (土) 12時06分

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