ザンゾット:《Villanova》
ヴィッラノーヴァ
雪の後に太陽がもどる。
平地には、まばゆい光。
燃える青が、無垢な
丘々に輝く。
足の下には影が走る
われわれは日向(ひなた)を歩く。
われわれ生者には、昼間の時間は
つらくない。
われわれの喜びは純粋で、
太陽にあたって消えるように生まれた
雪のように。
走って、ドアの開いたダンスホールに
降りていこう。窓から
女の子たちが、自分を待つひとの
ところに降りていくのを見よう。
その時に、離れて、夜を
見よう、雲は見ずに。
冷気と、激しいダンスの中、
眩暈(めまい)。
(訳者妄言)
ザンゾットの初期の詩。ダンスホールの賑わいの中で、孤立して、眩暈(めまい)を感じてしまう語り手であった。
原文は
Villanova
Torna il sole dopo la neve.
Nel piano e' fulgore e luce.
L'azzurro ardente sui colli
candidi splende.
Sotto i piedi corre l'ombra
noi camminiamo nel sole.
Per noi vivi nell'ora del sole
non e' dolore.
Pura e' la nostra gioia.
nata a dileguare al sole.
come la neve.
Scenderemo in corsa alle sale aperte
al ballo: dalle finestre
vedremo fanciulle scendere
a chi le attese.
In quel tempo, in disparte, la sera
vedro', non vedute le nuvole.
Sara' il gelo e nelle danze acute
lo stordimento.
最後のストロフで、時間の感覚がくらくらする。In quel tempo といい、vedro' といい、vedute と未来と過去が交錯する。そのくらくらする感覚がstordimento (めまい)という言葉にぴったりなのだ。
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