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2008年9月14日 (日)

モンターレ:《Mottetti I》

あのね、君をもう一度失わねばならないが、出来ないんだ。
照準を合わせた射撃のように、僕の身体を揺らすんだ
あらゆる作業、あらゆる叫び、そして潮風
もがーそれは、堤から溢(あふ)れ、、ソットリーパの
春に影をさす。

鉄製品の山とマスト
夕暮れの塵のなかの森
外からブーンとうなる音が
ガラスに爪をたてたように苛(さいな)む。僕は
失われた徴、君のおかげで持っていた
ただ一つの証をさがす。
             地獄はたしかだ。
 
 
(訳者妄言)
モンターレのMottetti I . Mottettiは20篇の詩の連作で、序にあたる Il balcone を加えると21篇となる。

モテットはもともと音楽用語で、13世紀に生じた多声の声楽曲であるが、短い詩のこともさす。

ソットリーパは、ジェノヴァの港の古い一郭の地名。そこは海といってもロマンティックな光景ではなくて、港湾での荷物の積み卸し、作業が繰りひろげられる場所。森や林は、船のマストの林立する比喩。

むなしいこととは知りつつ、君の徴(しるし)、証(あか)しを求めてさまよう語り手。

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