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2008年9月 9日 (火)

ザンゾット:《A una morta》

       死んだ女に

曲芸師のいて
大声の鳴り響く広場ではなく、
しおれた並木の間に
僕は君と来るだろう、雪の間で。
すべてのことを、ぼくは語るだろう。
ここで起こったこと、君が喜びそうなこと。
君は驚いて目をむくだろう
でもひょっとして、ため息をつき
僕に哀れみを示すかもしれない。
その時からかなり変わったのは
列車の時刻表だ、
うれしそうな駅
バラ色のホタルブクロが咲き、
うち捨てられ、風が吹き抜ける。
    
 
(訳者妄言)
ザンゾットの若いときの詩。この詩は  ‘A una morta (ある死んだ女に)’というタイトルがついている。1937年に亡くなった妹へ捧げられた詩である。

君とあったらこんな話をしようという内容のあと、君が哀れみ(pieta')を示すかもしれない、で転調し、最後は、幸せそうな駅に、列車ではなく、風が吹き抜けている。現世と来世を行き交う風なのだろうか。

原文は、

   A una morta

Non nella piazza che ha i saltimbanchi
e delle enormi voci risuona,
ma tra i filari intristiti
verrei con te, tra la neve.
Tutte le cose ti racconterei
che qui furono, che avresti amate:
tu sgraneresti gli occhi stupiti
ma forse, sospirando,
di me mostreresti pieta'.
Da quel tempo assai mutati
sarebbero gli orari dei treni,
e la stazione lieta
di campanule rosa
deserta, percorsa dal vento.

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