ザンゾット:《() )(》
( ) )(
O脚とX脚の樹々/ラテン語化すらされず/権利もなく/宗教も
なく/行き先もなしで/金貨も/天職もない
樹木の成長、現段階では、
しばしば、現在の森の木々の生長に
垣間見る
O脚 と X脚
) (
君の小人の
( )
脚とともに
私に毒を盛り
手の上で私を踊る
(訳者妄言)
ザンゾットの詩集 Il Galateo in Bosco (森の作法)(1978)のなかの詩‘() )(’ 。誤植ではなくて、内向きのカッコと外向きのカッコが並んでいるのがタイトルなのである。
詩人自身がこの詩を説明している。散文集の Prospezioni e consuntivi のなかの‘Intervento' の中でこの詩をとりあげているが、‘Intervento'自体は、ザンゾットと中学生および高校生との2回の対話(1980年3月)を収録したもので、彼の詩がいくつかとりあげられている。(Mondadori 社のシリーズMeridiani のAndrea Zanzottoには‘Intervento'が収められている)。
それによると、ザンゾットは近年の( )の多用を皮肉る意味を持ってこのようなタイトルをつけたとのこと。また、この( )の形は三日月の形でもある。さらには、詩をよめば明らかなように、脚の内反、外反をも表現しているわけである。
月はいつも森のうえにあって、近くて遠い存在なのである。この二つのカッコは同時に内反、外反の脚を示していて、これは歩行の困難を示しているのだという。われわれは、多かれ少なかれ、現実というものに対し、身体障害者である(手足が不自由である)というイメージを表しているのだ。
詩人によれば、世界が一種の小人化し、脚を開き、手の上で踊りを踊って、死に挑んでいる、という構図のミニドラマだという。
原文は、
Alberi vari e valghi/nemmeno latinizzati/senza diritti/senza
religioni/privi di destini/e di zecchini/privi di vocazioni
L'Arborescenza, nella sua fase attuale,
intravista sovente nelle arborescenze
del Bosco attuale
Varo e Valgo
) (
con le tue gambe
( )
di nano
avvelenandomi
ballami sulla mano
不思議な詩と記号と現実の交わりである。
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