ザンゾット:《Le profezie di Nino》
ニーノの預言。
(なんてことを書かせるんだ、ニーノ!)
(今日、こうしたことがーたとえ最小たりともー
意味を持つことが可能なのかは判らない!)
ニーノ、最も美しい預言は
ドッレの移動面につぼみを置くことにほかならない
そこでお前は、神権により
普遍的な聖職禄により公爵で
時と自然の謎を探しまわる
ーより重要なのはー天からお前のワインを引き出すこと
だってお前の葡萄畑は、ただ星空のみと
隣接し、きらめくキジが密集しているからだ。
お前はここで、明日の嵐や雪を予想する
ここで乳や麦のパーセント
ここで貧困と支配を予想する。
しかしいつもリンゴの波が
お前の庭に最良のものを置く、
四つ葉のクローバの飼料が干し草置き場
お前の葡萄、葡萄の葉、若枝にのしかかり、
人生には、それに打ち勝つ光もなければ、風も、大地の気質もない。
不純物や骨折りは禁止!
お前の霊感により、期待されていた、
この地方で最も高く売れる収穫が
飛び出す。早朝のはだかの
斜面では、
すでに12月の霜が、かゆい、かゆ、かゆ
(冗長、冗長、層を重ね
存在せぬものに鏡)
露でしめる封土へペダルをこぎ、
才能と驚異
お前は、70歳と80歳の間をノンシャランとペダルをこぐ、
お前のワイン貯蔵庫で
もうじき一緒になるだろうーなんというサミット!-
良く選ばれ、100の100の《影》とともに
よりいっそう深く知るだろう
お前の価値の深さを
夕べは伝統家で朝(あした)には革新家
これがおまえのあらゆる預言の頂点だ。
(訳者妄言)
ザンゾットの詩集 La Belta' の連作 Profezie o memorie o giornali murali (預言または記憶または壁新聞)のIII. この詩はのちに詩集 Idioma のなかの Nino negli anni ottanta で主人公のニーノが再び取り上げられることになる。当ブログでは、‘Nino negli anni ottanta' を先に紹介した。
6行目の移動面としたのは、clinami であるが、クリナメンは垂直に落ちるときのアトムのずれのことなので、実際には斜面のことである。普通の斜面という言葉を用いていないので、訳者も通常使用しない表現を使ってみた。
ニーノは農民であるのだが、公爵に見立てられている。終わりから2行目は、tradizionalista a sera all'alba novatore: など格言のような簡潔で対称性を持った言い回しである。
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