« モンターレ:クセーニャII 7 | トップページ | モンターレ:クセーニャII 9 »

2008年7月27日 (日)

モンターレ:クセーニャII 8

     8
   
「天国は? 天国なんてあるの?」
「あると思いますよ、でも、甘美なワインは
もう誰も望まないんです」。
          
               
(訳者妄言)
原文は
《E il Paradiso? Esiste un paradiso?》
《Credo di si', signora, ma i vini dolci
non li vuol piu' nessuno》.

1行目は、最初は il Paradiso と尋ね、二度目は un paradiso と尋ね、冠詞と大文字、小文字が変化している。 il Paradiso と言えばキリスト教の天国であろうし、 un paradiso と言えば、その他の宗教もふくめ、極楽、天国、彼岸の地というものはそもそもあるのか、ということになろう。

その疑問に対する答えは、皮肉、ユーモアにみちている。肉体が無くなれば、肉体的な快楽もまたないのである。

|

« モンターレ:クセーニャII 7 | トップページ | モンターレ:クセーニャII 9 »

Montale, Eugenio (モンターレ)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: モンターレ:クセーニャII 8:

« モンターレ:クセーニャII 7 | トップページ | モンターレ:クセーニャII 9 »