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2008年7月30日 (水)

モンターレ:クセーニャII 11

                 11
    

無限            無限の時の彼方から

フィリピン人の      フィリピン人のチェリアが電話をかけてきた          

お前のこと        お前の知らせを聞くためだ。元気だと思う、と私、
前よりも良いかもしれない。「何ですって、思う?
もういない?」。たぶん前よりも、だが...
チェリア、判っておくれ...
                 電話線の向こうで、
マニラか、地図上の
どこかから、彼女もどもって
言葉がでない。突然、切れた。

                

             

    (訳者妄言)

    モンターレのクセーニャIIの11.1967年10月4日の日付の草稿がある。原文は

Riemersa da un’infinita di tempo
Celia la filippina ha telefonato
per aver tue notizie. Credo stia bene, dico,

       forse meglio di prima. Come, crede?
Non c’e piu?
. Forse piu’ di prima, ma...
Celia, cerchi d’intendere...
                                    Di la' dal filo,
da Manila o da altra
parola dell'atlante una balbuzie
impediva anche lei. E riaggancio' di scatto.

     チェリアはフィリピン人のお手伝いさんだったのだろう。奥様はいかがで

  すか、と電話で尋ねてきたのである。もごもごと答える詩人。やりとりの

  ぎくしゃくとした様子はそこはかとなく可笑しい。




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