« カラッバ 3 | トップページ | カラッバ 5 »

2008年7月17日 (木)

カラッバ 4

   魂を丈夫にするエクササイズ
           
30分は、千までゆっくりと数え、
眼を閉じて、僕がそこから逃げだしたい
あまりに狭い空間を
無視すれば
たいした時間ではない。
が、それは電車で、脇が
鉄の壁で閉じており、
行路を進み、僕が席を
立つことを許さない。
もし、ある声、リフレーン、
あるいは会話が僕の気を紛らわせてくれれば
僕は、その瞬間に
頭に描いた数字のことだけを考える、
それは続く数字に
追い越され、
さらにまた追い越される。
こんな風に10万まで数え、
倦怠のあまり死ぬのは
さほど辛いことではなかろう。

              
              
(訳者妄言)
語り手は、閉所が苦手のようだ。それを紛らすために30分間、どう過ごせばよいのか、というのが詩のテーマとなっている。奇想といえば、奇想である。

外の景色をみるのではなく、内なる風景(数字)を凝視するのである

また、それを大げさに「魂を丈夫にするエクササイズ」(Esercizio di irrobustimento dello spirito) という所がほのぼのおかしい。

|

« カラッバ 3 | トップページ | カラッバ 5 »

Carabba, Carlo (カラッバ)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カラッバ 4:

« カラッバ 3 | トップページ | カラッバ 5 »