« モンターレ:クセーニャII 3 | トップページ | モンターレ:クセーニャII 5 »

2008年7月23日 (水)

モンターレ:クセーニャII 4

     4

狡猾さをもって、
エトナ山の火口を出て
あるいは氷の入歯を出て
お前は、信じられない素性明かしをした。

マンガノに気がついた、善良な外科医だ、
正体が明かされると、黒シャツの
棍棒で、彼は苦笑いした。

お前はこんな風だった、深い裂け目の縁でも
音楽のほんの一節に甘美さと恐ろしさが同居していた。
           
                       
(訳者妄言)
第一連は、エトナ山(原文ではMongibello)の頂きのぎざぎざと雪をかぶった様子を氷の入れ歯と見立てているのだと思う。

モスカの観察眼は鋭く、今は善良そうな医師が、黒シャツ隊のファシストで棍棒を振り回していたことを見破ってしまう。

この詩は、モンターレの詩のクリティカル・エディション(さまざまな版、草稿、改訂を註として付している)である L'Opera in versi (Einaudi, 1980)(Rosanna Bettarini と Gianfranco Contini 編、絶版)によると、何度も書き換えが行われている。

最終的な原文は次の通り

Con astuzia,
uscendo dalle fauci di Mongibello
o da dentiere di ghiaccio
revelavi incredibili agnizioni.

Se ne avide Manga'no, il buon ceresico,
quando, disoccultato, fu il c
camicie nere e ne sorrise.
   
Cosi' eri: anche sul ciglio del crepaccio
dolcezza e orrore in una sola musica.

 

|

« モンターレ:クセーニャII 3 | トップページ | モンターレ:クセーニャII 5 »

Montale, Eugenio (モンターレ)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: モンターレ:クセーニャII 4:

« モンターレ:クセーニャII 3 | トップページ | モンターレ:クセーニャII 5 »