2021年8月 9日 (月)

イタリアとオリンピック

イタリアは今回のオリンピックで10の金メダル、10の銀メダル、20の銅メダルを獲得し、史上最高の数であったが、日本へのオマッジョ(オマージュ)も様々なところに見受けられた。

オリンピック選手の持つスーツケースには、横書きではなく、縦書きでITALIAと書いてあり、しかもTは柱が一本になった鳥居を思わせるデザインである。

現在、イタリアのテレビで流れるスポットは、ジャーコブズ選手の100メートル走で、白黒画面でスローモーションなのだが、プッチーニの《蝶々夫人(マダム・バタフライ)》の〈ある晴れた日に〉が流れ、ジャーコブズが三色旗を背負う場面でカラーに変わる。Grazie Azzurri(ありがとう、イタリア選手)という文字が現れる。

今回のイタリアのユニフォームも日の丸をデザインに取り込んだものだったし、ずいぶん日本へのオマッジョは静かに、質の高いものだと感じた。

日本とは関係ないが、今回のオリンピックではイタリアのメダリストは5大陸すべての出身者がいるのだそうだ。イタリア・オリンピック委員会の代表が述べており、これはイタリ多民族化が進んでいることを象徴しているのである。

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2021年8月 7日 (土)

メディチ・リッカルディ宮

メディチ・リッカルディ宮に行った。

ここは以前に何度も見学しているので何をわざわざという感じでもあるが、エンリーコ・カルーソの舞台衣装展をやっているというので行ったのだ。今年はカルーソ没後100年なのである。

展示されているカルーソの衣装は3点で、《道化師》のカニオ役、《アイーダ》のラダメス、マスカーニの《イリス》のオーサカ役のもの。いずれも丁寧な作りで、生地も凝ったもの。現在の通常のオペラの衣装とは比較にならないものである。もう一つの部屋に3点展示があったが、その1つは三浦環が蝶々さんを演じる時に着た着物である。真っ赤で花や雲、波の刺繍がしてある。

展示数はいかにも少ない。衣装が6点と展示ケースに2つのスケッチがあるのみだ。そのせいか、建物の外にも派手に宣伝しているわけでもない。

ここで新しい体験は、グリーン・パス(ワクチン接種済みの証明)の提示だ。ヨーロッパの人は、入り口で係員にスマホでQRコードをしめしさらにIDカードを見せていた。スマホでなくて、印刷した紙のQRコードとIDカードを見せている人もいた。僕は、これが日本のグリーン・パスですと言って紙の証明書を提示し、それとパスポートを見せて同一人物のものであることを示し、無事に入ることができた。この手続きのため、入り口を通過してチケット売り場に行くまでに行列ができるのだった。

当分こういう手続きが各所で見られるのだろう。

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2021年8月 6日 (金)

ヴァレンティーノ・ロッシの引退

オリンピックたけなわで、イタリアの選手も競歩で金メダル、カヌーで銀メダルを獲得し、大きなニュースになっているが、そこへヴァレンティーノ・ロッシの引退が伝えられた。

ロッシはモトGPというバイクのレースの最高峰で9度チャンピョンになったイタリアではだれでも知っている人気者である。日本ではモトGP自体のメディアでの扱いが小さく、他の競技に較べて人気が高いとは言えないかもしれないが、たとえば自動車のレースと比較すると、バイクのレースは抜きつ抜かれつが頻繁に起こり、エクサイティングである。

ロッシが引退後に何をするかは明示されていないが、四輪(自動車)のレースに転じるかもしれない、と言われている。

 

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グリーン・パスポート

前に書いたことを修正しなければならないが、イタリアで8月6日からグリーン・パスポートが必要な範囲が変わった。

イタリアでは珍しいことではないが、法案が報道されると野党や労働組合などから批判や修正要求があったりする。場合によって

法案が修正されるのである。

当初は長距離列車に乗る場合、8月6日からグリーン・パス(イタリアでもヴェルデではなくグリーン・パスと呼ばれている)が必要とされていたが、9月からになった。

レストランやバールで屋内で飲食をする場合、劇場、映画館、会議場には8月6日からグリーン・パスが必要である。

グリーン・パスはいちいち見せないが、お店や郵便局に入るとき、マスク着用が求められる(図示や言葉で書いてある)し、レジや窓口でソーシャル・ディスタンスが求められる。床に印がつけられているし、皆、それを守っている。店員や郵便局員はマスクをしている。道行く人(路上)は、マスクをしている人が多いが、していない人もいる(持ち歩いてはいるものと思われる)。

イタリアは日本よりはワクチン接種が進んでいる(接種した人のパーセンテージが高い)のだが、デルタ型の感染力は強く、感染者は増加傾向にある。

また、イタリアも今は夏休みであるが、9月1日から教員はグリーン・パスまたはCovid19 の治癒経験あるいは検査の陰性を示さないと欠勤とみなされる。その状態が5日を越えると給与が払われなくなる。非常に厳しい措置である。

もちろん、接種を受けたい人は受けられる状態にあるからこそ、こんな法令が出せるわけである。逆に言えば、教職員の接種が終わることが想定できないうちに、対面授業を推進するというのは猪突猛進型の思考形態と思われる。

 

 

 

 

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2021年8月 5日 (木)

モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行

モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行(以下MPSと略す)は、ヨーロッパ最古、世界最古の銀行であるが、いまやウニクレディト銀行に吸収合併されようとしている。

もう何年も前にMPSは経営難に陥って、国の援助、増資がはいった。その結果、今では64%を国が所有しているのだが、EUによりそれは一定期間だけ認められた措置で、ずっとこのままでいるわけにはいかないのだ。しかもMPSは銀行のストレステストに通るためには、25億ユーロの増資が必要とされているのである。

ここ数日、政治問題となっているのはMPSがウニクレディト銀行に吸収される場合、今すぐにせねばならないのか、余剰人員は出ないのか(一説には6000人の余剰人員が出ると言われている)、MPSのシエナ本店の本店機能はどうなるのか、MPSというブランドをなくすべきではない、などなどの議論が出ている。

もとはと言えば、イタリアの銀行のビッグバンが起こったときに、銀行同士が合併した(日本も同じだ)。その時にMPSは、簡単に言えば失敗したのである。スペインのサンタンデル銀行からアントンヴェネタ銀行を買ったのだが、その価格はサンタンデルが取得した価格の数倍であった。その獲得のための資金を無理な融資で調達したところからMPSの経営がおかしくなったようだ。

MPSはシエナにとっては単なる銀行ではない。町の中核であった。もともと1990年代までは民営化もされておらず、シエナ市が所有する銀行であったのだ。民営化直後は市は銀行の半分を Fondazioneという形で所有していたのだが。

 

 

 

 

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イタリアの空港で

イタリアの空港での入国手続きで変わったこと。

グリーンパスポートがある場合、dPLF(EU Digital Passenger Locator Form)というもので、あらかじめ記入してプリントアウト(全部で3枚になるはず)しておくと、入国手続きがスムーズに進む。これを準備してない人は、空港職員に手渡された書式に手で書いていくしかない。

8月6日からは事情が変わるはずだが、私の場合8月2日に移動したので、空港からテルミニ駅、テルミニ駅からイタロという特急列車に乗るさいに特別なチェックは何もなかった。おそらく8月6日からはグリーン・パスポートのチェックが入るはずである。

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2021年8月 2日 (月)

イタリア入国

Covid19後、はじめてイタリアに入国した。

以前と変わったこと、変わらないことがある。

変わったことを中心に紹介したい。

8月1日のアリタリアで羽田を出発した。アリタリアという航空会社がもうじき新会社に姿を

変えるらしいことは覚悟の上だ。チケットは新会社に引き継がれるはずだが、最悪の場合は、新たに買い換えとなるだろう。

しかしその前に今回は滞在が半年強なのでビザが必要だった。ビザは三田のイタリア大使館に

赴いて書類を提出するのだが、ホームページを見るとネット上で予約ができるようになっているが

実際には電話での予約だけだった。イタリア大使館だけの話ではないのだが、ホームページやネット上の情報と

実際が一致しないことは、日本のワクチン関係でも何度も経験した。一つには、Covid−19の感染状況が変化し、

それに伴って規制やルールが変わるのだが、ネット情報を更新していない、と言う場合もあるだろう。

今回、イタリア側のお世話になる(なった)方と会って書類を提出する必要があったので、いつ(何月何日)イタリアへ来るのかということを

数ヶ月前から再三尋ねられたのだが、日本のワクチン接種は、先進国のなかで信じがたいほど遅遅として進まず、じりじりするばかりだった。

ようやく接種が高齢者以外にもまわるようになって私は3回予約を取り直した(より早い期日を求めてである)。それでも二回目接種のあと2週間で抗体ができるという基準からすると7月30日に抗体完成で、8月1日出発にはギリギリだった。

グリーンパスポート(ワクチン接種証明書)も、在住の自治体は、郵送でしか受け付けてくれず、郵送でしか送ってくれない。あらかじめ、なんどか直接受付、直接取りに行くことを至急の事情がある人には認めてほしいと電話で申し込んだが効果はなかった。他の自治体では即日交付が可能なところもあったが。。。

というわけで、7月28日になって、やっと飛行機を予約することができ、そこから毎日数十通のメール連絡を日本語、イタリア語でこなさねばならず、途中で眼がおかしくなった。やはり、一定時間の集中作業の後には、一定時間眼を休めることが必要なのだということを痛感。一度は

久しぶりに座ったままでめまいを経験し、長時間画面凝視の連続は危険、ところどころで休憩しましょう、と思い知った次第。

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ホテルの朝食

通常、このブログではホテルの朝食については書いてこなかった。

今回は、コロナの前後でどう変わったかという点で興味があったので書く。

フライトの関係で、ローマ・フィウミチ—ノ空港に接したヒルトンホテルに一泊。ここの朝食はかつては

なかなか豪華なビュッフェだった。

今回は、食べ物は自由に取れず、客が1人1人ならんで、係の人に、クロワッサン1つとかスクランブルエッグ、とか

オレンジジュースとか伝えて、係の人が取って渡す。つまり、客は食べ物の前に立つことは出来ない。食べ物ののった長テーブルが

四角になってその中庭に係の人がいるという感じ。

カフェやカプチーノその他は別のところで係の人に頼んでいれてもらう。

前と比較すると、選ぶことの出来る食材の種類は減った。自由にとることが出来ないのがやや不便だが、これは慣れるしかないのだろう。

客の動きをまったく自由にした場合の感染の危険性を思えば、このやり方は合理的だと思える。

 

 

 

 

 

 

 

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2020年3月11日 (水)

シエナ外国人大学、オンライン授業

今般猛威を振るうコロナウィールス感染を抑え込むため、イタリアでは様々な活動が停止されているが、各種学校での通常の授業もそこに含まれる。

この事態に対応して、シエナ外国人大学(Universita per stranieri di Siena) では、オンラインで授業をしていて、ストリーミングあるいは

録画した授業を観る(聴く)ことが可能になっている。

https://www.unistrasi.it/1/668/5227/Didattica_online.htm?fbclid=IwAR2xOJwkb07i9T1nDHWFQpLZN9N97QIGEyrnrZr1wbkaaK6LCyhfqcDlvL8

最初の2つを視聴したが、1つ目はカタルディ教授のレオパルディの恋愛詩についての講義で、2つ目はモレッティ教授のイタリア現代史、特にカブールについての講義であり、どちらも興味深く聞いた。素早い対応と言えよう。

 

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2018年4月15日 (日)

コンサートのお知らせ

シエナの友人からコンサートのお知らせ。

シエナのキージ音楽院で、5月12日18時からバッハのコンサートがあるという。演奏は
Turin Baroque Orchestra と Ensemble  Sol Invictus でJ.S.バッハの音楽の捧げ物を演奏する。
1747年に5月17日に、プロシアのフリードリッヒ大王がバッハを長年招待していたのだが、やっとバッハがそれに応えた。バッハはテーマを与えられそれに基づき6声のフーガを作った。これは一種の論説のような音楽で、中身が濃い。
入場は無料だそうです。この時期、シエナにいらっしゃる方はどうぞ。

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