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2026年8月 9日 (日)

東屋コンサート

インスブルック古楽祭恒例の東屋コンサートに行ってきた。

これまでの異なる点がいくつかあった。最初、ネット上でプログラムを見た時にはよく判らなかったのだが、今見なおしてみると

表示が整理されていて以下のようなことかと思われる。

例年は、東屋コンサートは1日に1組で、お昼の1時から2時という感じだった。それが今年は記念年のせいなのか、8組のアンサンブルが、

とっかえひっかえ、1時から8時過ぎまでコンサートおよび最後はオープンエアでの《ラ・ドーリ》(抜粋でしょうね)となっている。
僕が聞いたのは最初の一組で、
プログラムは以下の通り。

プログラム

ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681–1767)
《トリエット》第3番 ニ短調 I–III

ジェームズ・オズワルド(1710–1769)
《スノードロップ(マツユキソウ)》I ト短調

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685–1759)
《甘美な花の、琥珀のようなひとひらよ》ト短調 HWV 204

ジェームズ・オズワルド
《スノードロップ(マツユキソウ)》II ト短調

フランチェスコ・ジェミニアーニ(1687–1762)
協奏曲 第10番 ヘ長調 I+V

ジェームズ・オズワルド
《百合》I–IV ト短調

ゲオルク・フィリップ・テレマン
四重奏曲 ト短調 I–IV TWV 43
リコーダー、ヴァイオリン、ヴィオラ、通奏低音のための

演奏者

ルーカス・ビーゲル|リコーダー

ヤラ・アンサンブル

最初のテレマンの《トリエット》のみがリコーダーなしで、テレマンにこんな素敵な曲があったのか、と嬉しい驚きだった。ヤラ・アンサンブルの演奏も良かったのだと思う。このアンサンブルは男性4人でヴァイオリン2人(ヴァイオリンとヴィオラになることもある)、チェロ1人、チェンバロ1人で全部男性。リコーダーも男性だったので、この日のコンサートは全員男性奏者であった。

いつも思うことだが、こうした4人や5人のアンサンブルはその場で奏者の姿が見える方が(レコードやCD)よりずっと楽しいし、楽曲の勘所も理解できる。スコアをみなくても、ある旋律が対位法的に受け渡されていくのは目の前に奏者が奏でていると、理屈でどうこう言う前にすっと入ってくるし、奏者同士がアイコンタクトをとったり、奏者の身振りで、ここがとくに感情をこめているところとか、リズムが跳ねているところとか音と視角情報で相乗的に理解が深まるし、エンジョイできる。そもそも17世紀、18世紀にはレコードもCDも無かったわけで、奏者が目の前にいないで聴くということはなかったはず。
それと東屋コンサートは市民に開かれたコンサートなので、小学生になるかならないかの子どももちらほら見かけた。その子らは最初から最後までいたわけではないが、出入りが自由なのも、このコンサートのよいところだ。東屋の3方向が開け放しになっているので、建物の外で漏れ聞こえる音を楽しんでいる人もいる。

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