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2026年8月19日 (水)

ビュッフェ方式のような音楽会

不思議な音楽会を聴いた、というか経験した(インスブルック、州立劇場)。

場所は、いつもオペラを上演する劇場である。ここでヨーデルを歌うグループと、ナポリの民謡(いわゆるカンツォーネではない)を歌うグループと古楽を演奏するグループが交互に出てくる。ヨーデルを聴いたかと思うと、レオナルド・ヴィンチがあり、ナポリの民謡を聴いたかと思うと、ペルゴレージの歌を聴くと言った具合だ。
ヨーデルと古楽は、マイクは使用しない。ナポリの民謡を歌う人はマイクあり。マイクなしのカウンターテナーのバルドッチとマイクありの歌手が一緒に歌うと違和感があった。しかもナポリの民謡を歌うおじさんが声を張り上げること。

ヨーデルを歌う人たちは全員が歌も歌うが、曲によって、ヴァイオリンやチェロ、コントラバス、アコーディオン、ギター、ハープを奏でるのだった。しかも一人の人が複数の楽器を曲によって弾き分ける。
バルドッチは、ヴィンチやペルゴレージがぴたっと決まっているのはもちろんだが、ナポリ民謡を歌うときに、一層、ノリが良く、ステップを踏んだり、跳ねたり、身振りをまじえながら、リズミカルに生き生きとした表現で、聴衆の喝采を浴びていた。意外なほど本人も楽しそうに歌っている。これらの歌に、時にチロルの民俗衣装をきた6人の男女がチロルの踊りを踊ったり、ナポリの民謡のときは一人の女性がイタリア南部の踊りを踊るのだった。
楽器もヨーデルの人たちの上述の楽器のほかに、古楽器があり、さらに中世というか民謡のためのさまざまな打楽器があるのだった。
会場の人々は熱い思いを共有して聴いていた。チロルが心に訴えかけているのか、ナポリもよかったのか、その両方なのかはわからないが。

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