クリストフ・ルセのランチ・コンサート
ルセのランチ・コンサートを聴いた(エルミタージュ、バイロイト)。
バイロイトのはずれに離宮があって、そこでのランチ・コンサート。実はディナー・コンサートもある。
ルセもオペラ、カンタータ、独奏と3日連続でご苦労様である。
この離宮でのランチ・コンサートは毎年開催されている。離宮のカーブした長い回廊(ウィング)で食事をし、その後、礼拝堂に移ってミニコンサートがある。
演奏者は数人のこともあれば、今回のように一人(チェンバロ独奏)のこともある。
ルセのプログラムは、クープラン(1668−1733)、ラモー(1683−1764)、Antoine Forqueray (1672-1745) でフランス・バロックを短い時間だが堪能した。
クープラン、ラモーはともかく、Forqueray は初めてだったが、彼の音楽は二人に比べて、少し優美さ、華麗さを落とし、むしろドイツ的というかオスティナートで押してきたりして異なる味わいがあり、たいへん面白かった。ほぼ同世代で、埋もれた作曲家の中に未来を予見させる要素があったのかもしれない。今、wikiを調べてみると、彼の音楽は激しい表現の衝動から「悪魔のフォルクレ」と言われたという。なるほど。ひたすらにエレガンスを追求するという意図は本人にそもそもなかったということなのだろう。
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