ハープとホルンのコンサート
Klangfarben (音色)と題するハープとフレンチ・ホルンのコンサートを聴いた(アンブラス城のニコラウス礼拝堂、インスブルック)。ニコラウス礼拝堂は、アンブラス城の中にある小さな礼拝堂で30人ほどしか座席はない。
プログラムの解説によると、ハープもホルンも1700年頃に音の出し方にかかわるメカニズムに大きな改変が加わった。それに深く関与した作曲家たち(その楽器の奏者でもある)の作品を集めたもの。
Johann Sebastian Demar (1763-1832)
Francois-Joseph Naderman (1781-1835)
Frederic Duvernoy (1765-1838)
Louis-Francois Dauprat (1781-1868)
楽曲のおおまかな感じとしては、ハイドン、モーツァルト、ロッシーニを平明にした感じと言えばよいだろうかーその三者に大きな差異があることは認めつつ、彼らの書いたディヴェルティメントや何かの祝祭を機に書かれた軽やかな曲を想起させるものであった。
ハープとホルンという二重奏は珍しいので、これらの楽曲ははじめて聴いたものばかりだったが、ホルンを口の調整でトリルも含め音程を吹き分ける技術の高さに感心した。ホルン奏者Claudia Pallaver も ハープ奏者 Reinhild Waldek も裸足であることも印象的だった。当日使用されたホルンは1840年Halary 製のもので、ハープはピアノで有名なエラール製のものであった。
| 固定リンク
コメント