ジェノヴェーゼ監督『人生の最初の日』
パオロ・ジェノヴェーゼ監督の映画『人生の最初の日』を観た(イタリア映画祭、オンライン)。
ジェノヴェーゼ監督の映画は、本人も加わった台本が凝っている場合が多い。これまでの凝り方は、いくつものストーリ・ラインが徐々に折り重なっていって、すべての伏線が回収されるといったようなパターンが印象的だった。今回は、むしろ状況設定自体が意表をつくものだ。
たまたま同じ日に、自殺をしようとした4人が、ある男によって集められ、その男がその4人を一週間ホテルに閉じこめ、行動のすべてをコントロールするという。彼・彼女ら(子どもも一人いる)は、自分の死んだ場面やその後のまわりの人の反応を見せに行かされる。そこで死に対する考えが変わるものもいれば、再び死のうとするものもいる。
一週間が経過した時、4人はどうなるのか。寓意的であるが、意外に暗いばかりではなく、どん底を見たからの希望も存在する映画である。
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