《インドのアレッサンドロ》補遺
レオナルド・ヴィンチ作曲のオペラ《インドのアレッサンドロ》を再び観た。
今日は劇場にヴィデオカメラが3台以上入っていた。この音楽祭のヴィデオがブルーレイなどで発売されて欲しいと思うのは筆者だけではないのだが、どうもフランコ・ファジョーリの契約がネックになっている場合があるらしい。
今日の舞台では第3幕でハプニングがあった。インド王ポーロ(ファジョーリ)が、妹ネリッセ—ナ(アルディッティ)の衣装の裾を踏んでしまい、スカート状の部分がゆるゆるになり、ネリッセーナが衣装をぐるぐると腰のまわりで回したもののずり落ちそうになって難儀していたのだが、ポーロがすかさず後ろにまわり、ほつれた糸を結ぶような動作をしはじめた。オケは止まっておらずポーロの歌が来るとファジョーリはアルディッティの背後から顔を出して歌い始めたのである。
歌い終わると初日以上の大拍手。
ハプニングは起こるもの、ではあろうが、淡々と咄嗟のヘルプをしつつ、アリアを歌う姿は、賛嘆に値いするものだった。
この日は観客のノリが初日よりもよく、舞台の演出や、歌合戦のところでの椿姫やリゴレットの引用にもおおうけしていた。
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