三回目のワクチン接種
三回目のワクチン接種をした(フィレンツェ、ネルソン・マンデラ・フォーラム)。
2022年1月2日という時点で、3回目のワクチン接種(モデルナ)をしたのでその経緯を簡単に記しておきたい。
日本にいる親がまだ通知も届いていないのに、僕が3回目の接種が出来たのは、イタリア政府の方針と実行力による。
イタリアに8月にやってきたころは、ワクチン・パスポートの有効期限は8ヶ月か9ヶ月という報道がなされていた。それはイタリアだけでなく、他のヨーロッパ諸国でも同様であった。イタリアの場合、実際にコロナに罹患した人も多いので、二回ワクチンあるいはコロナに罹患して回復し、さらにワクチン一回という人もいる。しかし滞在しているうちに3回目の接種の話が各国で出てきて(イスラエルが最も早かったと思う)、そこへオミクロン株の出現で、一気に三回目接種を早くやろうという姿勢にイタリア政府が変わった。
そのあたりからワクチンパスポートの有効期限の短縮が言われ始めた。
その頃フィレンツェ大関係者に尋ねると、二回目接種から半年経過したら三回目が打てるようだった。
しかしその後、ヨーロッパ各国でオミクロンの感染があっという間に広がり、オペラ関係で言うと、イタリア以外の諸国では劇場が閉鎖されてしまった。EU離脱したイギリスは、感染が広がるなかでも開き続けているようだが。
そうこうするうちに二回目接種から5ヶ月経過したら三回目が接種でき、ワクチンパスポートの有効期限が6ヶ月と報道されるようになった。僕自身7月半ばに二回目を打っているので、有効期限が6ヶ月だと1月半ばに有効期限が切れてしまう(あるいは1月いっぱいは大丈夫なのかもしれないのだが詳細は不明)。
イタリア人の場合は Codice sanitaria という保険番号を持っているのだが、僕はもっておらず、Codice fiscale (税務番号ーーこれはビジネスをやるやらないとは全く関係なく発行してもらえる)はもっており、トスカナ州の窓口に電話をして申し込みをすることができた。
そこから数日してスマホに電話がかかってきて、何日はどうかと尋ねられこちらの都合にあわせて予約をいれた。
するとスマホに予約書と問診票が送られてくる。それをプリント・アウトして問診票にイエス・ノー(Si, No)を書き込んだものを接種会場に持って行く。問診票は、今までに予防接種でアレルギー反応が出たことがあるか、など、日本のインフルエンザの問診票などと似た内容である。
会場のネルソン・マンデラ・フォーラムはサッカー場のそばにある室内競技上で屋根付き。入り口で予約書を見せ、会場に入るとまず accettazione (受付)で書類のチェック。次は、注射。肩を出して左腕上腕にブスっと打たれてすぐ終わる。その後は registrazione (登録)。ノートパソコンに係の人が、僕の場合、2回は日本でファイザーを打ちそれぞれの日付、3回目はモデルナで今日の日付を打ち込んでくれる。人によってスマホに証明書(デジタル)が送付されるようだが、僕の場合は、サイトに行ってダウンロードするようになっていた。
会場には、受付も注射も登録も7から8列ぐらいが並行して進んでおり、一列あたりは5,6人が並んでいる感じで、待ち時間は10分から15分程度だったと思う。登録後に15分待機して、異常なければ、帰ってよしということになる。
日本での二回は町の開業医で打ってもらったので、会場自体の大きさに驚いたが、日本でも自衛隊が設営したところはもっと大きかったのかもしれない。開業医でしてもらった時と異なっていたのは登録の手続きを、係の人と口答でやりとりしながら完成させる点ぐらいだろう。会場の人はみなテキパキとしフレンドリーであった。
イタリア人のステレオタイプなイメージを覆すような事態が、現在は進行中である。イタリアはEU諸国の中で、オミクロン株の感染をもっとも抑ええ込んでいる。それと関連しているが、2回目までの接種率も他国より高い。そして3回目の接種の進行もEU諸国の中で最も進んでいるのである。
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