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2021年9月 1日 (水)

インスブルックからミュンヘン

インスブルックからミュンヘンへ移動する際に、山道をいく鉄道に乗った(この項、イタリアと関係ありません)。

インスブルックからバイロイトに移動する際に、まずミュンヘンを通過するわけだが、これには東周り(トンネルが多く、早い)と西周り(ローカル線で時間はかかる)があって、今回、西周りで行ってみた。8月末日だが、8時半で外気温は11度。時間が経過するにつれて12度、13度とはあがっていくが15度どまりで、肌寒い。ほとんどの人はヤッケをはおっている。

インスブルックからミュンヘンまで3時間かかるいわば鈍行だが、味わい深い面もあって、最初の一時間はアルプスの風景が車窓を流れていく。アルプスといっても高い山々というよりは、窓から数百メートルしたの谷間や家々や向かいの山、丘が見える。山登りを目的としている観光客の姿もちらほらみかける。

一時間ほどすると、平地に出た感じがした。やがて、ミュンヘン郊外の湖として名高いシュタンベルガーゼーのほとりに出た。ルートヴィッヒ2世(ここで死亡)や鷗外の名が浮かぶが調べてみると大きさは浜名湖ほどである。

そこから先はSバーンと併走し、ミュンヘンに入る。ちなみに、オーストリアのインスブルックでも、ドイツのミュンヘンでもグリーンパスのチェックはなかった(8月末日)。こういう情報は変わる可能性があるので注意が必要だ。イタリアでは9月1日から長距離列車ではグリーンパスの提示が必要になるはずだ。ただし、今回の車中でも、車掌も客も全員がきっちりマスクをしている。

切符について。日本でネットでインスブルックからバイロイトの切符を買っていたのだが、ドイツ鉄道のサイトで買った。その後、時刻表の変化によりミュンヘンでの乗り継ぎのための時間が数分しかなくなってしまい危ういという警告のメールが来た。しかしインスブルックの駅(オーストリア)では、この切符はドイツ鉄道の切符だから払い戻しは出来ないということで(前にもイタリア鉄道のサイトで買った切符で同じことを言われた)、結局、インスブルックーミュンヘン間は買い直した。旅行日があらかじめ決まっていて早めに買うと割引率は高いので、トントンだったかもしれない。ドイツ鉄道からの警告メールはなおも来ていて、元の電車はさらに遅延があって、ミュンヘンの乗り換えに五分遅れで間に合わなかったとのことだった。大昔はともかく近年はドイツ鉄道も結構遅延するし、イタリアの鉄道だからといって数時間遅延するということは珍しくなった。お互いEUで平準化しているということか。ドイツ鉄道はこのところ運転手のストで4分の1程度の間引き運転の可能性のアラートもちょくちょくある。外務省のたびレジに登録しておくとそういうお知らせも来るので便利だ。

 

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