メディチ・リッカルディ宮
メディチ・リッカルディ宮に行った。
ここは以前に何度も見学しているので何をわざわざという感じでもあるが、エンリーコ・カルーソの舞台衣装展をやっているというので行ったのだ。今年はカルーソ没後100年なのである。
展示されているカルーソの衣装は3点で、《道化師》のカニオ役、《アイーダ》のラダメス、マスカーニの《イリス》のオーサカ役のもの。いずれも丁寧な作りで、生地も凝ったもの。現在の通常のオペラの衣装とは比較にならないものである。もう一つの部屋に3点展示があったが、その1つは三浦環が蝶々さんを演じる時に着た着物である。真っ赤で花や雲、波の刺繍がしてある。
展示数はいかにも少ない。衣装が6点と展示ケースに2つのスケッチがあるのみだ。そのせいか、建物の外にも派手に宣伝しているわけでもない。
ここで新しい体験は、グリーン・パス(ワクチン接種済みの証明)の提示だ。ヨーロッパの人は、入り口で係員にスマホでQRコードをしめしさらにIDカードを見せていた。スマホでなくて、印刷した紙のQRコードとIDカードを見せている人もいた。僕は、これが日本のグリーン・パスですと言って紙の証明書を提示し、それとパスポートを見せて同一人物のものであることを示し、無事に入ることができた。この手続きのため、入り口を通過してチケット売り場に行くまでに行列ができるのだった。
当分こういう手続きが各所で見られるのだろう。
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