イタリアとオリンピック
イタリアは今回のオリンピックで10の金メダル、10の銀メダル、20の銅メダルを獲得し、史上最高の数であったが、日本へのオマッジョ(オマージュ)も様々なところに見受けられた。
オリンピック選手の持つスーツケースには、横書きではなく、縦書きでITALIAと書いてあり、しかもTは柱が一本になった鳥居を思わせるデザインである。
現在、イタリアのテレビで流れるスポットは、ジャーコブズ選手の100メートル走で、白黒画面でスローモーションなのだが、プッチーニの《蝶々夫人(マダム・バタフライ)》の〈ある晴れた日に〉が流れ、ジャーコブズが三色旗を背負う場面でカラーに変わる。Grazie Azzurri(ありがとう、イタリア選手)という文字が現れる。
今回のイタリアのユニフォームも日の丸をデザインに取り込んだものだったし、ずいぶん日本へのオマッジョは静かに、質の高いものだと感じた。
日本とは関係ないが、今回のオリンピックではイタリアのメダリストは5大陸すべての出身者がいるのだそうだ。イタリア・オリンピック委員会の代表が述べており、これはイタリ多民族化が進んでいることを象徴しているのである。
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