レア・デザンドレのリサイタル《アマゾネス》その2
後半のプログラム。
こちらは明らかにヴィヴァルディが中心であった。
Antonio Vivaldi (1678-1741)
Sifonia, I, allegro (Ercole sul Termodonte, ローマ、1723)
Giuseppe de Bottis (1678-1753)
Aria 《Che farai misero core》(Mitilene) (Mitilene, regina delle Amazzoni, ナポリ、1707)
Georg Caspar Schurmann
Aria 《Non ha fortuna il pianto mio》(Hyppolite) 第一幕2場 (Die getreue Alceste, ハンブルク、1719)
Antonio Vivaldi
Sinfonia, II. Andante
Giuseppe de Bottis
Aria 《Lieti fiori, erbe odorose》(Mitilene) (Mitilene, regina delle Amazzoni)
Antonio Vivaldi
Sinfonia III. Allegro
Aria 《Onde chiare che sussurrate》(Ippolita)第二幕1場、《Scendero', volero', gridero'》(Antiope)第三幕8場(Ercole sul Termodonte).
見てお解りのように、後半はヴィヴァルディのシンフォニアとアリアが中心でシンフォニアをばらして演奏して間に他の作曲家をいれている。こうやって聞くと、いかにヴィヴァルディの曲が技巧的に派手で超絶技巧を要求されるかがわかるし、オケの方も赤毛の司祭はヴァイオリンが得意だった、だからシンフォニアでもアリアの前奏でも最も肝心なところ、表現をヴァイオリンが担っていることがわかる。
駆け抜けるようなヴィヴァルディに会場は拍手喝采。
やや意外だったのは、アンコールで、一曲目はリュートのトムが作曲したアマゾンの曲で、アマゾン川を大事にしよう、という曲。二曲目はコントラバス奏者の曲でオーシャン(海)、オーシャンを大切にしようという曲だった。曲想自体は、なんというかミュージカルやディズニーの映画音楽を古楽の伴奏で演奏技術高く弾いた感じになった。開かれたプログラムとも言えるだろうし、プログラム本体とアンコール曲の接続については賛否の分かれるところかもしれない。
彼女が優れたバロック歌手であることは疑いのないところだ。オペラ全曲の中で聞いてみたいと思う。
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