チェスティ声楽コンクール その1
https://www.youtube.com/watch?v=mY_pq9TB50U&t=402s
チェスティ声楽コンクールのファイナル・コンサートを聴き、聴衆としての一票を投じた(インスブルック、Haus der Musik, 大ホール)。
正式にはバロック・オペラのためのピエトロ・アントニオ・チェスティ国際声楽コンクールというようだが、チェスティ・コンクールと呼ばれている。ファイナル・コンサートの出場者は1次予選(8月25,26日)、2次予選(8月27日)を勝ちぬいた若者たちで、8月29日にファイナル・コンサートは行われた。これがインスブルック古楽祭の最終日であり、最終行事である。
僕は予選は残念ながら観ていない。
ファイナリストは10人。ソプラノが4人、アルトが2人、カウンターテナーが2人、バリトン1人、バス1人。男女でいえば女性6人、男性4人である。
出身国はチェコ/ロシアが1人、フランス2人、アメリカ1人、ドイツ2人、イタリア2人、イギリス1人、イスラエル1人。
出場者には年齢制限があり、女性は1990年以降生まれ、男性は1988年以降の生まれということで、男女で異なる年齢制限で、女性は31歳まで、男性は33歳までということになる。
審査員は歌劇場やエージェントの面々が多く、7人いるのだが、ジュリオ・カストロノーヴォはエージェント Stage Doorのシニア・アーティスト・マネージャー。ルーカス・クリストはヴェネツィアのフェニーチェ劇場のキャスティング・ディレクター。アレッサンドロ・デ・マルキは、この音楽祭の総監督で指揮者である。ミヒャエル・シャーデは、歌手で、バロックターゲ・シュティフト・メルクというバロック音楽祭の芸術監督、ノラ・シュミッツはグラーツ・オペラおよびドレスデンのゼンパーオーパの総監督、ゼバスティアン・シュヴァルツはトリノのテアトロ・レージョの芸術監督、カロリン・ヴィールピュッツはアンデア・ヴィーン劇場の芸術監督、という具合だ。
コンクールによって優れた新人を発掘し、自分たちも起用していくという立場にある人たちなのである。そのせいもあって、ホームページにあがっている賞は一位から三位までと将来有望の若手という4人に対してだが、実際の授賞式では、この人は来年のヴァレ・ディストリア(イタリア南部の音楽祭)に出てもらうとか、先にあげたバロックターゲに出演してもらうといった来年の出番を獲得しました賞もあった。それが入賞者と一致する場合もあるし、賞には入ってないのだが、出演を約束された人もいてなかなか興味深い。
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