チロル州立博物館
チロル州立博物館に行った。音楽愛好者としての観点からの報告と考えて欲しい。17,18、19世紀について絵画はあったが省略。絵画のなかで僕の目を惹いたのは上にあげたクラウディオ・モンテヴェルディの肖像画である。モンテヴェルディに関する本で、しばしばこの肖像画、あるいはその一部が掲載されていることが多い。全体では、モンテヴェルディの手が楽譜の上にのっているのがわかる。ベルナルド・ストロッツィの描いたもので、ストロッツィもモンテヴェルディと同時代にヴェネツィアで活躍していたらしい。ヴェネツィアにあるのはこれの写本らしいのだが、そのあたりはネットを検索しても確実なことは得られなかった。ストロッツィの描いたものがここにあるらしい、ということが言えるのみだ。
また、ある部屋は musical collection という名がついていて、古楽器の展示や、音楽の演奏中の演奏家を描いた絵や、インスブルックで宮廷や修道院でどのように音楽が発達していったかを解説するパネルが何枚かある。それによるとこの地方でのポリフォニーの発達はシトー派の修道院が中心でフランシスコ会はポリフォニーに反対していたという。
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