日々是好日
樹木希林の最後の映画『日々是好日』を観た。
評者は茶道の心得が全くない、と言う立場からの感想であることをお断りしておく。
面白かったのは、型について。主人公とその従姉妹がお茶を習い始め(その先生が樹木希林)、最初は細かい所作に戸惑うし、何の意味があるのかとも思うのだが徐々に考えなくても手が動くようになってくる。型とか様式とはそう言うものだ。お稽古に来ている人が女性ばかりなのも、おそらくは現実を反映しているのだろうが、日本の伝統文化としてため息をつくしかない。
台本的には主人公の女性をめぐる男性関係がナレーションのみで済まされていて、味気なくさみしい。カメラワークも、もう一つ独自の
美意識を開陳してくれると良かったかと思う。主人公や従姉妹がお茶の先生宅に行くところなども、フツーに説明的なのだ。
型は大事、と言うのと、季節とともに茶事の所作も変わる、と言うところに収斂してしまうのは、もったいない気がした。
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