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2019年8月18日 (日)

レオポルト・モーツァルト展

レオポルト・モーツァルト展を見た(ザルツブルグ、モーツァルトの住居)。

以前にも書いたが、ザルツブルクにはモーツァルトの生家とモーツァルト一家が暮らした家と、劇場なのになぜかHaus fur Mozart と名付けられた劇場があってややこしい。

今回の展覧会はダンスマスターの家をレオポルトが買い取った家で、第二次大戦中に爆撃にあったのを当時の様子を復元した(日本の第一生命が相当の資金協力をした)ものである。少し前までモーツァルト(ヴォルフガング・アマデウス)の一生や息子の曲を展示してあったが、今は、レオポルトを中心に展示が模様替えしてあり、彼の曲を4曲聴くことができるようにもなっていた。

レオポルトがヴァイオリン教則本の著者であることにちなんで、ヴァイオリンを作る工程を示したヴィデオもあったが、そこで専門家数人のコメントがあったのだが英語字幕がないのが残念だった(ドイツ語で話している)。

レオポルトがザルツブルクの大学を2年目に退学になった(退学になった事情の真相は不明)という書類も展示してあった。以前にレオポルトの伝記的書き物を読んでいたので、これがあの時のと思った次第。レオポルトはアウクスブルク生まれで、製本業者の息子だったので、職人になっていて不思議はなかったのだが、教会の司教に認められて上級学校に行き、さらにはザルツブルクの大学にまで進学したのだった。

レオポルトの考えや経歴を詳しく知るには、伝記あるいはそれに類する書物を読まねばならないであろうが、展覧会に接することでそういう本をひもといてみようかという気になる人もいるかもしれない。

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