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2019年5月 1日 (水)

『私が神』

アレッサンドロ・アロナディーオ監督の『私が神』を見た(イタリア映画祭、有楽町朝日ホール)。

タイトルについて一言。原題は Io c'e だが、これはイタリア人やイタリアに生活した人ならすぐにDio c'e のパロディとわかる。もう少し言うと、イタリアの道端などでもっとも頻繁に見る落書きは、Dio c'e とそこにnon を挿入したDio non c'e つまり、神はいる、と、神はいない、である。神の存在、非存在が落書きのタネというか対象となっていること自体にそれをみた当初の筆者は深い感慨を抱いたものだ。それが Io c'e だと、私はいる、の意味になり、しいて言えば、わたしは(神のごとき存在として)存在している、くらいの意味をもつことになろう。

ストーリーは、まったくのコメディでホテルを経営していたマッシモが、不況のため経営が傾き、カトリックの宿泊施設には税金がかからないことを知り、自ら宗教を作ってしまう。そこに至る道筋と、宗教ができたことから派生するドタバタが描かれる。

新しい宗教を作る際には、監督や脚本家が宗教に関してかなりリサーチをしたという。その成果は十分映画に反映されており、抱腹絶倒の場面がいくつもある。

信ずるものは、たとえインチキなものであっても救われるのか、という根源的?な問いも生まれそうなコメディだ。

 

 

 

 

 

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