「3人の天才」
ヘンデル音楽祭周辺のコンサートを聴いた(クリストス教会、カールスルーエ)。曲目は
ドメニコ・スカルラッティのカンタータ’Di Fille vendicarmi vorrei'
バッハのヴァイオリン・ソナタ ト長調、BWV 1021
スカルラッティ チェンバロのためのソナタ K132, K133, K87, K175
バッハ 無伴奏チェロ組曲 ニ短調 BWV1008
ヘンデル 9つのドイツ語のアリア集から HWV208
こういうコンサートは、演奏家の名人技を聞くというよりは、ヘンデルとその同時代人、その産出された作品群の多様性、豊かさに耳を傾け、身を委ねるべきものなのだろう。
三者三様の明るさ、暗さ、楽しさ、思索性など思うところ、感ずるところはあった。
1つだけあげれば、バッハの無伴奏チェロは、延々と独り言を(内容は濃いのかもしれないが)つぶやいているような感じがあり、ヘンデルの歌曲は、暗い墓穴から、というタイトルにも関わらず明るい雰囲気なのだ。宗教曲だからこう、とかいう問題ではなく、根本的に作曲家のキャラクターの問題なのかもしれない、といったら安易にすぎるだろうか。
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