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2019年1月17日 (木)

ルーベンス展

ルーベンス展を見た(上野、西洋美術館)。

美術史とは直接関係なく、極私的に関心に引っかかったことが2つあった。1つは「サウルの改宗」で、このところ宗教改革や改宗に関心を持っているので、こういう主題の絵に目が止まる。
もう1つは年表を見ていて、ルーベンスが1600年くらいにイタリアに出てきて7、8年滞在するのだが、マントヴァのゴンザーガ家のお抱えになっていることだ。つまりモンテヴェルディと同僚になっている。年齢でいうとモンテヴェルディが10歳年長である。美術館の年表には、ルーベンスがフィレンツェに1600年に行ったように書いてあったと記憶するが(記憶違いかもしれない)、ウィキペディアで調べてみるとそのあたり曖昧で、フィレンツェをへてローマに行ったということしか確認できなかった。ルーベンスに関する伝記を読めばもっと情報が出てくるのかもしれない。手元にあるモンテヴェルディに関する本2冊を調べた限りではそれ以上の情報は出てこなかった。
マントヴァのゴンザーガ家は、文学者もタッソーやグァリーニを抱えており、マントヴァの宮廷の文化度の高さは比類のないものだったと言えよう。
ルーベンスがイタリアに来てイタリアの画家から学んだのはわかるが、それ以降のイタリアの画家がルーベンスから影響を受けたというのは意外だった。

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