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2018年12月25日 (火)

スピノザの『エチカ』

スピノザの『エチカ』についての放送を見た(Eテレ、100分で名著)。

講師は國分功一郎氏。
非常に興味深かった。これまで名のみ知っていて、実際には見たことも触れたこともなかったスピノザだった。たしかに、放送の中でも朗読を聞くと、字が映し出されているにもかかわらず、チンプンカンプンなのだ。しかし、國分氏の解説や、彼と対話する伊集院光のたとえ話で、腑に落ちる。
國分氏によると、スピノザはコンピュータでいうOSが違うのである。
真理というものの証明に関しても、自分の主観で真実だとわかる、その感覚を重視している。だから、自分がある階段を登ると把握できる真実が変わってくるのだ。
 真実についてはともかく、彼のいわんとするところは、芸術鑑賞なら納得がいくところだ。自分が理解して素晴らしいと思える音楽の範囲は、自分が音楽経験を重ねるにつれて変化することは体験ずみだからだ。
 いわゆる客観的に、公共性をもって証明できる真実と、そういうプロセスは踏みにくいのだが真実を把握するとしたということが本人にとって納得がいく真実がある、というわけだ。
 これは第4回の放送の議論だが、4回ともそれぞれに面白かった。時間のあるときにスピノザ読んでみようか、と思ったほどである。

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