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2018年12月 3日 (月)

ファジョーリ、ヘンデル・リサイタル(2)

ファジョーリのヘンデル・アリアのリサイタルを聴いた(水戸芸術館)。

ここは客数は800人程度なので、初台よりずっと小さいホールということになるが、ホールの形が違う。いわゆる額縁舞台ではなく、舞台はすり鉢状になった客席の底の部分に位置している。客席は半円形よりさらに開いた形で階段状に並んでいる。初台は客席はほとんどが平土間で長方形であり、二階部分に数列の客席がある。
ここで驚いたのは、ヴェニス・バロックオーケストラの音も、ファジョーリの声も違った感じに聞こえることだ。このホールでは意外なことに、コンサート・マスターの弓が弦に当たるアタック音が目立たず、オケ全体の音が溶け合って聞こえるのだ。分析的な聞き方をすれば初台の方がよく聞こえるわけだが、逆に言えば、こちらの方にはなんとも音楽的な響きがあり、とりわけ弱音になった時の音の浮遊感が美しい。
会場によって同じオケ、同じ歌手、同じ曲でも、ここまで異なって響くことに軽い衝撃をうけた。
アンコールは 'Dopo notte'と観客のボードに書いたリクエストに応えて 'Ombra mai fu' と 'Lascia che io pianga'であった。
水戸は、観客の年齢層が相対的に若かった。2人の高校生あるいは中学生男子がおり、実に熱心に拍手していたのだが、知人の話では、サイン会でファジョーリに感激のあまりハグしたそうである。カウンターテナーのファンに若い人も増えるのは嬉しいことだ。
この会場へは、水戸駅からバスなのだが、バスが次々に出ているので想像していたよりはずっとたどり着くのは容易であった

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