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2018年8月20日 (月)

《アディーナ》

ロッシーニのオペラ《アディーナ》を観た(ペーザロ、ロッシーニ劇場)。

上演開始の直前に、客席から「マエストロ、ジェノヴァの犠牲者に1分の黙祷をお願いします」という声がかかった。指揮者は背中が見えているだけなのでじっとしているように見えたが、オーケストラ員が立ち上がり、客席の人々も立ち上がり、1分の黙祷がなされた。
ジェノヴァで橋が崩落し、多くの死者が出た悲劇的事故は、今日大統領を迎えて合同の葬儀がなされたようだ。連日、なぜこのような事故が起きたのか、高速道路の管理責任はどこにあるのか、補修が必要な橋・道路は他にも多くあることなどが連日報道されている。
《アディーナ》の内容は前にも記したように、カリフが自分の娘と知らずにアディーナと結婚しようとし、アディーナと恋人のセリーモが駆け落ちしようとするところを捕まえる。アディーナは恋人の命乞いをするが拒絶され、気絶する。ふとロケットを見るとカリフはアディーナが自分の娘であることに気づくという話だ。
今回は、ロッシーニを連続して聞いた後で、《アディーナ》を見たわけだが、佳品であるという印象を得た。歌手は、カリーフォがバリトンのヴィート・プリアンティ。品もあり、立派な歌いぶりで良かった。アディーナはリゼッテ・オロペーザ。歌手としては華奢な感じで、大音量ではないがこの劇場では丁度いい感じである。セリモのテノールのLevy Sekgapane はセクガペインとでも読むのだろうか。南アフリカ出身。声質としてはフローレス的な方向性の声で、素直な声質である。指揮はディエゴ・マティウス。オーケストラは、ロッシーニ交響楽団。誰かが飛び抜けているというわけではないが、粒が揃っていて、聞いていて見ていて楽しいオペラだった。一幕もので上演時間も1時間半ほどであるが、これくらいの軽いものも良いものである。

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