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2018年6月 3日 (日)

『ケンタウロスのポロス』

ロベルト・ピウミーニ著・長野徹訳『ケンタウロスのポロス』(岩波書店、1800円)を読んだ。

ケンタウロスというのは、あのギリシア神話の上半身が人間で下半身が馬のケンタウロスで、その中のポロスというケンタウロスが主人公。彼の住むところにある日ヘラクレスがやってくる。ポロスはフレンドリーに受け入れるが周りのケンタウロスたちはヘラクレスを恫喝し逆に叩きのめされて、死んでしまうものも出る。
その結果、ポロスは群れの中にいづらくなり、長老の賢者の忠告に従い旅に出る。その旅の物語が本体と言って良いのだが、その中にはメデアやアマゾン族(アマゾネス)などギリシア神話の登場人物が出てくる。
ポロスの冒険は山あり谷ありで、面白いし、ケンタウロス以外の種族との関わりが次々に出てくる。異種族間の交流のむずかしさがあり、しかし、ポロスはその困難を1つ1つ解決していく。
イリーネという少女との出会い、ヘラクレスとの再会もあり、ポロスは最終的にはケンタウロスの住むところに帰ってくる。
一般には少年少女向けの本という扱いかもしれないが、大人が読んでも面白いと思う。

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