『花咲く恋』
クラウディオ・ジョヴァンネージ監督の『花咲く恋』をみた(イタリア映画祭、朝日ホール)。
少年院(男女別に暮らしている)で生まれた恋の物語。当然、自由に会うことはできないし、手紙のやり取りも、ルールをかいくぐってのもの。
それと同時に、少年院の日常、主人公ダフネは女性なので、女子棟の日常が描かれるのが興味深い。入所者同士の軋轢や友情関係、ある種の貸し借り、取引。出所後のための職業訓練の様子。彼女らと関わる様々な種類の職員。入所者のルールを守らせる係もあれば、仮出所のため外部との連絡・調整にあたる係の人もいる。つまり看守に相当する人、ソーシャルワーカーやケースワーカーに相当する人など(日本の少年院ではなんと呼んでいるのか知らないので用語が不正確であるかもしれません)が、関わってくる。
ダフネの父親(ヴァレリオ・マストランドレア)が面会に来るが、彼も仮出所の身なのであるが、彼が保証人となることで、ダフネは2日間外に出ることを許可されたりする。
原題は Fiore で花の意だが、恋の花でもあり、ダフネという少女が人生に対してこれから花咲くという願いが込められたものでもあるのだろうか。
| 固定リンク
« 『甘い生活』 | トップページ | 《アリオダンテ》 »
コメント