『ジュリアの世界』
マルコ・ダニエり監督の『ジュリアの世界』を見た(イタリア映画祭、朝日ホール)。
とても印象的な映画だ。マルコ・ダニエリが長編監督は初めてというのが驚きだ。状況は、エホバの証人という宗教団体の敬虔な信者だったジュリアが、刑務所から出てきたリベロと知り合う。リベロはエホバの証人の信者ではない。
戒律を共有しない2人の交際は、周囲との軋轢を生み、二人は駆け落ちをする。
監督の友人に起こった出来事を元にフィクションを加えたものだというが、教団の描写、戒律、様々な儀式、集会の様子も淡々と描かれており大変興味深い。と同時に、ジュリアとリベロの二人の関係はヒリヒリするような切なさとドラマティックな展開が待ち受けている。
単なるラブストーリーでもなく、単なるセクトの告発でもない。独特の味わいがある。ジュリアを演じたサラ・セッラヨッコの表情は記憶に残る。
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