ミュンヘンフィル
ミュンヘンフィルの演奏会を聴いた(ベルリン)。
ベルリンフィルの書き間違いではありません。ベルリンフィルは今、ツアーに出かけていて、彼らの本拠地で、ミュンヘンフィルが客演していたのです。
曲は、ガリーナ・ウストヴォルスカヤの交響曲3番とショスタコービッチの交響曲4番。前者が1983年の作品、後者は1935・36年の作品である。ウストヴォルスカヤの作品は全く初めてだったが、なかなか面白かった。詩人の朗読と、小さなオケ(トランペット5、コントラバス5、ピアノ、大太鼓2、小太鼓1という変則的な編成)。
詩のようなものの朗読が入るのだが、朗読はアレクセイ・ペトレンコ。指揮はゲルギエフ。なんだか洋風雅楽のようだと思った。リズムがゆっくりで、メロディの数は少なく、ゆっくりと変化を伴いつつ繰り返される。この演奏はなぜか指揮者と朗読者の登場が15分以上遅れて会場はざわついた。
休憩なしで、ショスタコービッチ。ゲルギエフがバンバン鳴らす。また、そういう曲想の曲でもある。ミュンヘンフィルというのはどこまでフォルティッシモになってもうるさくない。音楽している。また、指揮者の一振りでパッと無音になる瞬間の揃い方も見事。音は柔らかいのだが、機能性の高さに驚嘆した。
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