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2016年8月30日 (火)

《ファウスト》

「Salzburger Festspiele, Faust」の画像検索結果グノーの《ファウスト》を見た(ザルツブルク祝祭大劇場)

タイトル・ロールはベチャワ。お疲れのところもあったが熱演で、見せ場を盛り上げていた。メフィストフェレスのイルダ・アブドラザコフは、演技はうまいし、表情付けもいいのだが、もう一歩声量があるとさらに迫力があったろうにと思った。悪魔であるから、ところによっては圧倒的な声量が欲しい役ではある。
マルグリットはマリア・アグレスタ。清楚だが、宝石に心揺らぐところもうまく演じ、表現していた。マルグリットの兄ヴァレンティンはアレクセイ・マルコフ。太い力強い声だった。ジエベルあタラ・エロート。合唱というか民衆は、つなぎを着ている。女性はミニマウスのような頭をしている時もある。場面によってはテレビゲームのピクミンを思わせる集団的動きと音(楽譜にはない)を発していた。ファウストは寓意的なストーリーなので、写実につかなくても良いわけだ。
 グノーの《ファウスト》、よく書けてるなあと思った。フランス音楽にありがちな上品なんだけどリズムの変化に乏しく退屈してしまうところがない。バレエ音楽も上手い。しかも全体としてバラバラではなく、作品の整合性が音楽的にも感じられる。
ファウストとマルグリットのやり取りがもっとあればなどとも思うが、案外マルグリットの出番、聴かせどころが少ないのだ。
ヴェルディ的な部分も時にはあり、音楽史的な興味も掻き立てられる作品であった。
 

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