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2016年7月28日 (木)

『愉しき夜』

ストラパローラ著長野徹訳『愉しき夜』(平凡社、3456円)を読んでいる。副題にヨーロッパ最古の昔話集とあるが、たしかに、そうなのだが、大変に面白い。

昔話の中には、話の採集の仕方にもよるのだろうが、1つの話がとても短いものもあるが、この『愉しき夜』では、1つの話が十数ぺージで程よい長さである。
ここに収められた話は、子供向けではなく、次々に盗みを働く若者の話、妻が死ぬ直前に再婚するなら自分のしていた指輪のサイズが合う人とと言い残すのだが、サイズが合うのが我が娘で、父は娘を我がものにしようと外国まで追いかけていき、悪事の限りをつくすという恐ろしい話も入っているのだが、あまりにストレートな悪(人)なので、妙に読後感が爽やかである。人物が寓意的だからだろうか。
訳文も良い意味で読みやすく、どんどん読める。

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