《待つ女たち》

ピエロ・メッシーナ監督の《待つ女たち》を観た(イタリア映画祭2016、有楽町朝日ホール).
監督の処女作であるらしい。また、ピランデッロが原作ではあるのだが、設定はなかなか微妙だと感じた。シチリアの旧家に、フランス人の恋人(女性)がやってくる。しかしその家の息子は直前に事故死する。
母親はなぜか息子の死を息子の恋人に告げない。それが1日や2日ならともかく、最後の最後まで続くし、しかも息子の携帯電話を通じて、恋人の必死の訴えを聞いているのである。この状況だと、この母親の性格が邪悪に思えてしまうが、全体のトーンとしてはそういうことは意図していないらしい。
突然の大きな悲しみで、感情表現がブロックされてしまうというのは、理解できるのだが、ストーリー全体としては違和感があった。
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