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2016年4月30日 (土)

《あなたたちのために》

ジュゼッペ・ガウディーノ監督の《あなたたちのために》を観た。
ナポリが舞台で、ストーリーは3人の子供(そのうち1人は聾唖者)を育て、夫が暴力をふるうという困難だらけの女性が、テレビ局で正規の職をへて、自信を回復していくというものだが、俳優から言い寄られ、事態は思わぬ方向に展開する。
普段の生活は白黒で、夢や回想シーンがどぎついカラーだったり、主人公の生活を皮肉たっぷりに歌う歌が挿入されたり、寓話的要素も濃厚。また、ナポリの海に突然黒雲(いかにもセットの雲)が登場するのが、バロック・オペラの舞台装置を想起させる。実際、音楽にもヘンデルのオペラからの曲がアレンジして使われていた。女主人公は聖女と重なったりもする。マジカルなリアリズムの不思議な味わいをもった映画。

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