The Metropolitan Opera Guild のレクチャー
MET のオペラ・ギルドのレクチャーを聴いた(リンカーンセンターのそば)。
MET のオペラ・ギルドというのは1930年代の大不況の時に、メトを支えるのは富豪ばかりでなく一般市民にも広げようという考えのもとに設立された。
活動としては、生徒たちのオペラ鑑賞会、バックステージツアー、1970年代からは公立学校に芸術系の先生がいなくなってしまったので教員のトレーニング、そして一般向けのレクチャーなどである。
Evolution of French Vocal Writing (フランス声楽曲の進化)というもので、シリーズのなかの1回を聴いた。考察の対象は、フランスの作曲家もあり、ロッシーニやヴェルディのようにイタリア人だがフランス語のリブレット(脚本)に対して曲をつけオペラを書いたものも対象に含まれていた。
講師は Jane Marsh という元歌手。そこに ミトラ・マストロピエロというソプラノ歌手、アンソニー・マノリというピアニストが加わり、対象となっている時期の実際例を歌ってみせる。実演が加わるとやはりぐっと話が具体的になると感じた。
フランスのグランドオペラ(グラントペラ)の歴史をたどるもので高度な内容を噛み砕いて説明してくれていたと思う。
こうやってファンに対する働きかけ、能動的な活動を様々に繰り広げていることがわかる。メトで新演目があると、その演目の解説などもするとのこと。
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