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2014年8月12日 (火)

《カルミナ・ブラーナ》

オルフ作曲の《カルミナ・ブラーナ》を聞いた(アレーナ・ディ・ヴェローナ)。

周知の如く、《カルミナ・ブラーナ》はオペラではない。19世紀にドイツで発見されたラテン語や中高ドイツ語などで書かれた詩編に20世紀の作曲家オルフが作曲した世俗カンタータである。
アレーナ・ディ・ヴェローナでのオペラ上演が101年目、新しい世紀に入ったことを記念して新たな試みとしてこの曲がはじめてアレーナで上演された。
指揮は地元出身のアンドレア・バッティストーニ。独唱者はアルトゥール・ルチンスキー、ナディーネ・シエッラ、ラファエーレ・ぺであった。ルチンスキーはマイクの使用が目立つ使いかただったが、ヴァラエティーに富む表情付けと裏声もふくめた幅広い音域をかけめぐる歌唱を表情豊かにきかせた。独唱者はいずれもマイクおよびPAを用いているのだが、ソプラノのシエッラが声質のせいかもっともマイクが気にならなかった。
アレーナで上演する工夫として素晴らしかったのは、背景の光のショーである。曲によって背景に描かれる照明による模様がかわる。時には月のような白い円が徐々に大きくなっていくし、あるときは背景が赤く染まる。花模様のような時もある。最後には仕掛けてあった装置から火柱が上がり興奮をいっそうかきたてた。
この上演は大成功だったと言ってよいだろう。ただし、今年の《カルミナ・ブラーナ》の演奏はこの一回だけである。

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