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2014年8月21日 (木)

小荘厳ミサ曲の同時上映

ロッシーニの小荘厳ミサ曲にまつわることについて書く(ペーザロ、ロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル)

この曲はロッシーニ劇場で演奏されるが、同時中継で町のポポロ広場で上映される。9日の前夜祭でも、1984年のクラウディオ・アッバード指揮の伝説的名演の《ランスへの旅》を上映したのとならんで、ペーザロ市民、あるいはペーザロに来た海水浴客にもロッシーニの音楽に接する機会を提供している。
熱心なファンは劇場に足を運び、ちょっと見てみようかなという人にも機会を提供するのは素晴らしいことだと思う。たとえば子連れや犬連れの人も、劇場に比べればはるかに遠慮がいらないだろう。
この他にも今回、ロッシーニの生家では《セビリアの理髪師》にちなんで実際にヒゲをそってもらうサービスを有料で提供していた。これは、ロッシーニ生家にあるマヨルカ焼きのアンフォラを修復する資金集めのためだそうだが、何とも気がきいているではないか。今年のフェスティヴァルの主要演目の一つが《セビリアの理髪師》であったのだから。しかし、単に、気が利いているかどうかの問題ではなく、こういう募金活動もそれを通じて関心の広がり、つながりを求めているのだと思う。ロッシーニは、オペラファンのためだけの存在なのではなく、ある種の文化遺産なのだということをペーザロ市民、イタリア人、その他の人々に知ってもらうというねらいもあると思った。

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