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2014年5月 4日 (日)

《初雪》

アンドレア・セグレ監督の《初雪》を観た(イタリア映画祭、有楽町・朝日ホール)。
アフリカのトーゴから逃れてきた男が、イタリア北部の山村にやってきて地元の少年と交流する。男は旅の途中で妻を失っている。少年は、父を事故で失っている。
山の風景がしみじみと美しいが、そこでの日常生活が淡々と描かれる。特徴的なのは、トレンティーノ州なので、ドイツ語とイタリア語が交錯していることで、さらにアフリカから来たダニは、アフリカの言葉とフランス語およびイタリア語をしゃべることである。
ダニにはごく幼い娘がいる。亡くなった妻に似ているので見てつらいので、彼は娘をこの村においてパリに行こうと決意するのだが、そういう心情がどれくらいリアルで説得力に富むのか、判断に苦しむ。最終的にはその決断は、少年ミケーレとの交流でくつがえったようにも見える(暗示的な終わり方で、はっきりそうと断定できるわけではない)のだが。
大画面で、森や森を歩く姿を観ていると、大東京の真ん中にいることを忘れてしまいそうだ。山で生きる人の呼吸がじんわりと伝わってくる映画だった。少年の祖父ピエトロが渋かった。

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