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2014年4月26日 (土)

無用のエルネスト

ジョヴァンニ・ヴェロネージ監督の《無用のエルネスト》を観た(有楽町・朝日ホール)。
ヴェロネージは《恋愛マニュアル》でおなじみの方も少なくないだろう。しかし、《無用のエルネスト》はユーモラスなタッチは共有しながらも、全体の語り口は異なる。エルネストという男の少年時代から現在までが、1970年代から2010年代のイタリアの様々なエピソードとともに描かれていく。
ヴェロネージの語り口は上手いので、退屈ではないが、時間の流れが非常に素直に時系列順なことに逆に驚いた。難を言えば、エルネストと妻を演じているエリオ・ジェルマーノとアレッサンドロ・マストロナルディが、実年齢を大幅に越えたところでは老けきれていないことだ。
ここではモーロ首相誘拐暗殺事件やベルルスコーニの政界への登場が出てくる。見事だったのはジャチントを演じたリッキー・メンフィス。金になりそうな話に鼻が効くややいかがわしい男で、エルネストの友人として出てくるのだが、なかなかに興味深い存在である。

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